2024年03月19日

24 念仏塚2号墳[念仏塚古墳群] 豊川市(旧一宮町)大木 前方後円墳 27.5m

 消滅古墳です。跡地は、現在「シロキクリエイトサービス」の建物があります。現存する1号墳の北西に隣接する前方後円墳でした。

 須川勝以さんは、「211 念仏塚古墳群」(『愛知県史 資料編3 考古3古墳』)で、「2号墳はS-64°‐Wに主軸をもち、発掘調査により墳長27.5m、後円部径20m、前方部幅約15mとされる。後円部高2m、前方部高は1mと推測されており、周濠はない。」(p.630)と述べています。
 古墳からは、円筒埴輪・人物埴輪(顔や手の一部)などが出土しています。

 余談ですが、1966年の発掘調査以前に消滅していた5号墳からは、ふんどしをした力士や胡坐・足玉をつけた人物の脚部、島田髷の頭部など、7個体以上の人物埴輪が出土しているそうです。ふんどしの力士像といえば、和歌山県和歌山市の岩橋千塚古墳群に属する井辺八幡山古墳(井辺前山10号墳)出土の古墳をイメージしてしまいました。ちなみに、この古墳は、姉妹ブログ「大型古墳集成」の2018年5月12日に「448 井辺八幡山古墳(井辺前山10号墳)」として掲載しています。


 跡地付近。右端に1号墳。南から。
24 念仏塚2号墳[念仏塚古墳群] 豊川市(旧一宮町)大木 前方後円墳 27.5m
        2023年12月撮影。



Posted by じこま at 07:06│Comments(0)
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